ウェンガーのアーミーナイフとFAGの思い出
関西フラッティーズのqueueちゃんの飼い主さんであるnovさんのblogで以前、ヴィクトリノックスとウェンガーのアーミーナイフに関する考察が書かれてました。(この記事です)
novさん的にはヴィクトリノックスよりもウェンガーがお気に入りなのだそうですが、私はnovさんの記事を読むまで、赤くて十字ロゴが付いているモノは全てヴィクトリノックスなのかと思ってました~。
さて・・・写真のアーミーナイフは、そのウェンガー社製のモノです。ウェンガーは今はヴィクトリノックスに吸収されてしまったそうです。その事実を知ると、ノスタルジックな思いをこのアーミーナイフに秘めてしまうのですが・・・。
ノスタルジックな思いが溢れる理由は他にも有るのです。ちょっと書きますね。でも、あまり面白い話ではありませーん。あしからず(笑)
数年前、ジェミニを飼い始めた頃、父親が旅行へ行く時に愛用していたTUMIの小さくて黒いバッグを散歩用に、とくれたのです。でも、ゴツいし全く使わずにクローゼットの奥底にほっぽってたんです。
昨日、冬物衣料の入れ替えついでにクローゼットの整理をしていて、TUMIのボロバッグを発見。すっかり忘れてました。全然使わないし捨てちゃおうかな・・・なんて思いつつバッグの中身を確認すると内ポケットに何か入っている!?
入っていたのはウェンガーのアーミーナイフでした。このアーミーナイフ、十字ロゴとは反対側にFAGって入ってますよね。FAGは機械部品の輸入をしていた父の取引先だったドイツのベアリングメーカの社名なのです。
FAG社は多分、日本においては超マイナーなんだろうし、もちろん米国のフォーチュン紙ベスト100社なんかに入るはずも無い会社だろうと思うのですが、私にとっては小さい頃から父がくれるボールペン(今思えばパーカーだった)やキーホルダー(渋い小さなFAGのベアリングが付いていた)、皮製のペンケースやら、巻き取り方式のメジャーとか・・・必ずFAGと入っていたので、小学生の頃から超馴染み深い3文字であり、出張ばかりで不在がちだった父を象徴するような3文字でも有りました。
でも、その頃はラブピースやパンダちゃんが流行っていて、貰ってもあまり嬉しくなくて、TUMIのバッグ同様、机の引き出しの中で肥やしとなっていたのでした。
昨今、IT業界の展示会などへいけば、山のように社名入りのグッズを貰うことが出来ますが、どれもこれもちゃっちーモンが多いです。
でも、今にして思えばFAGのプレミアグッズ(景品)は上述のボールペンにしろ、このウェンガーのアーミーナイフにしろ、貰った人に長らく愛用して頂けそうなしっかりしたモノを選んでいる辺りに、古き良き時代を感じてしまったワケです。またはドイツのメーカの心意気なのでしょうか?
このナイフは一体何十年前に作られたモノなのでしょうかね、そしてどれほどの時を父と一緒に居たのでしょう。
表面には小さな傷が無数についてますが、まだまだあと何十年も使えそうな代物です。レザーマンのツールナイフを買って以来、化粧ポーチに入れてずーっと持ち歩いているけど、日常的にもち歩くにはちょっと重たいので、レザーマンはキャンプギアのお道具箱へ入れて、このウェンガーを普段用に持ち歩こうと思います。
昨日、このウェンガーを発見して以来、なんだか出張から戻った父からお土産を貰った時のようなホンワカした嬉しさが持続していて、意味も無く握りしめて見たりして、思わずこうして書かずには入られなかったのでした。
気づかずにバッグを捨てなくて良かった・・・。^^
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コメント
う~ん、素敵なお話ですね。
こういうある種の物語を持った道具を所有するのって格好いいなあ、と憧れちゃいます。
投稿: かえる | 2006/02/21 23:30
☆かえるさん
ご無沙汰しておりますー。
そして読んでくれてありがとうございます。
父本人もバッグのポケットにコレを入れていた事、忘れていたんでしょうね。
久しくFAGという文字を見て居なかったので、懐かしさがこみ上げました。
父がドイツへ行っていたのは、私が小学生の頃なので、ざっと計算すると30年以上前ですね・・・^^;
その頃のモノなのかは解りませんが、大切にしようと思います。
投稿: Geminiママ | 2006/02/22 00:17
Geminiママこんばんは。
実は僕もウェンガーを持ってます。
しかも父からもらったものです。僕のウェンガーはちょっと手入れをしないと駄目かな〜って感じなんですが、ブログ読んであらためて僕も大事にしようと思いました。
投稿: まふパパ | 2006/02/22 01:55
以前釣りしてて車上荒しで盗まれたのこのマークだ。
ずぅ~っとヴィクトリノックスだと思ってたけど、丸っこいマークだった覚えてる。
それから欲しい欲しいと思いつつ買ってないのです。
心温まるいい話!親父さんの思い出と一緒に大事にしてください。
投稿: KAZU | 2006/02/22 09:08
日本で最初にアーミーナイフ(ウェンガーだったかヴィクトリノクスだったか忘れましたが)を輸入した刃物の老舗、日本橋の菊屋の当時の社長がナイフを出したまま工作台に何度もたたきつけ、全く折れたり曲がったりしなかった丈夫さに関心して取扱を始めたと言う逸話があります。
私は20代の頃、ナイフオタクでもあり色々と収集いたしました。。。(笑) 現在でも20本近いシースナイフ(鞘に入った折り畳めないタイプ)が引き出しに眠っております。
父から子へ、そして子から孫へ代々、受け継がれる逸品と言われる物が以前はありました。時計だったりコートだったり・・・。 それらの物は手入れを繰り返しつつ、亡き父や祖父との想い出と共に慈しまれ豊饒の想い出を代々、受け継いでいく事のできる品々でした。
物を修理しながら大切に受け継いでいく。。。その為に購入当初は同じ性能を持つ同類品よりも高価だけれども丈夫で世紀を越えた使用に耐える。。。そう言う価値観が失われつつある今は少し寂しいですね。
投稿: 日本大鰐 | 2006/02/22 09:33
写真と同じ物が(3文字はないですが)何故だか私のドレッサーの引き出しにずーっと入っています。
使うこともなく、引き出しの肥やしと化していて、
毎年、暮れに捨てようかどうしようか迷って、
結局そのままに...
捨てなくってよかった。
こんどから、お散歩バッグに常駐しておきます。
なにかの役に立つかもしれませんものね。
投稿: サラまま | 2006/02/22 20:12
☆まふパパ
まふパパもお父さんからウェンガーのアーミーナイフを頂いたんですねー。
是非、手入れをしてキャンプの時に使いましょう!!
きっとマフちんはウェンガーのアーミーナイフを使いこなすパパを見て、「いいぞー、その汗!」って思いますよ~♪
投稿: Geminiママ | 2006/02/22 23:28
☆KAZUさん
以前、言ってましたよね!
釣りしている間に車上荒らしに会った話、覚えてますよ~。
そっかー、ウェンガーだったのですね~。
赤に十字はヴィクトリノックスって私も思いこんでました。
ナイフにWengerって小さく掘られてるのを確認するのが大変でした。
なんせ、最近小さい文字が読みにくくてーー。
投稿: Geminiママ | 2006/02/22 23:30
☆日本大鰐さん
父の遺言状には形見分けについて書かれていたのですが、私にはモンブランの万年筆、弟にはOMEGAの時計でした。
どちらも父が長年大切にしていたものでした。
大切にしていた・・・と言えば、父はピカピカのハーモニカを持っていました。
あれは今でも実家に有るのでしょうかね~。
母が小さい頃、私に作ってくれたリバーシブルのオーバーコートは今、弟の子供が着て居ます。
ものを大切にする事、ついつい今の時代は忘れがちですよね。
かくいう私も、ポンポン買ってポイポイと捨てるヤツです(苦笑)
投稿: Geminiママ | 2006/02/22 23:35
☆サラままさん
サラままさんのお家の引き出しにもウェンガーのアーミーナイフが入っているんですね~。
それはご主人が買われたものなのでしょうかね???
いざっていう時の事を考えるならば、いつも持ち歩くって重要ですよね。
是非、お散歩の時だけではなく、ポーチなどに潜ませて持ち歩いてみてはいかがですか?
投稿: Geminiママ | 2006/02/22 23:39
いい物を長く使う、古くなっても手入れをしながら、愛着を持って代々使っていく、っていうのが少ないよね〜、この国は。昔はそうじゃなかったんだろうけど、きっと戦後の復興で、普通なら100年かかる経済成長を50年でやっちゃった分civilizedされずにきちゃった感があるよね。
母から譲り受けたのはやっぱ着物かしらん。しかし、渡す子供もいないしねー。メルモに着せるわけにもいかんし(笑)。
投稿: kuraやん♪ | 2006/02/23 00:16
☆Kuraちゃん
うんうん、私もそう思うよ~。
でも、毎年ユニクロでフリース買って1年着まくって捨ててるしぃー。
モノに限らず、犬とかも・・・特定の犬種がワァーっと流行して、後先考えずに、あたかもモノをコレクションするかのように次々と飼ったりとか・・・ってのも有るよね~。
着物かぁ~、メンテナンス大変だよね~。
あ、でもkuraちゃんは可愛い姪っ子ちゃんが居るから、受け継いで貰えるんじゃない?
メルモちゃん用にリメイクしちゃったら、やっぱりお母様は泣くよねー(笑)
投稿: Geminiママ | 2006/02/23 00:45
私は、スイスアーミーナイフといえばヴィクトリノックスしか知りませんでした~。
ホント、親子代々、大切に受け継がれていくいいものってなかなかないし、もしあれば素晴らしい事だと思います。
私の母の実母は母が幼い頃亡くなってしまったので、私キモノに目覚めたと知って、いくつかのキモノを譲ってくれたのだけど、その時「私の母親は早く死んでしまったから、全部自分で揃えるしかなかったのよ」と言っていました。
キモノも色々ありますが、織りの着物、一般に紬と呼ばれるもの、特に大島紬や結城紬などは親子3代着られるという位丈夫で、洗い張りという汚れ落としをするほど、長く着るほど、光沢が出て体に沿う良い状態になる、と言われています。
私もきっと、母が亡くなって、譲り受けた着物に袖を通すたび、暖かい気持ちになるんでしょうね。
私信:kuraちゃん、譲り受けた着物は着なくても年に一度は広げて風通ししないと、ダメになっちゃうよ~!
投稿: KUMI | 2006/02/23 00:58
利便性であったり、使用感であったり、所有欲だったり、いろんな要素でモノは人を惹きつけたり執着させたり、感じさせたりします。
今回のお話では「在るモノ」としての付加価値が強烈に感じられました。
そうは無いもんね、こんなことって。
自発的にぜひ所有したいっていうほどのモノではなかったとはいえ、今のご自分の趣味範疇内にあるもので、さらにお父さんとの思い出が濃縮されたFAG社のプレミアグッズ。
さらにお父さんが、能動的にGeminiママに渡したわけではなく、くださった散歩用バッグの中にあったと。もう「在るモノ」としての魅力満載なウェンガーですよね。
Geminiママにとってかけがえのない、密かに在り続けたものとの出会いであると同時に、僕ら読者にとっては、「ひょっとして、お父さんはバッグをあげるふりをして、実はウェンガーを渡したかったのではなかろうか?それを通じて、ご自身の職人的本物志向なんかを伝えたかったんじゃないだろうか、いやいや・・・」とかいっためくるめく妄想幻想を提供してくれるいいお話でした。
ウェンガーフリークとしては、いつかGeminiママの「愛と幻想のFAGウェンガー」実物を拝見したいものです(笑
トラバありがとう。
投稿: nov | 2006/02/23 17:28
☆KUMIさん
着物って代々譲り受けるものなのですね。
ウチは母がお茶とお花のセンセーをやっているので、実家の納戸部屋は和箪笥ばかりです。
でも、ウチも母も小さい頃に母親を亡くしているので、全部自分で揃えたものなんでしょうね。
私ってば、お茶とかお花とか着物のアレコレとか・・・そういった事を母から習ったりする事を頑なに拒絶してきた娘でした。
でも、せめて着物やお茶のお茶のお道具のアレコレについて位は話を聞いてあげようかな・・・なんて思ってます。
だって、母が居なくなってしまってからでは遅いもんね。
投稿: Geminiママ | 2006/02/23 18:28
☆novさん
モノに対する価値観って人それぞれで、その価値観から、その人を見てしまう事が有りますが、それって色眼鏡なんでしょうかね?
父はモノを大切にする人でしたが、一方ですんごい買い物好きなオトコでした。
それが私に遺伝してしまったんだと思います。
特にカバン好きで、まぁー硬軟織り交ぜてすんごい数のカバンが有るんです。
でも、そんなたくさん有る中の1つを気まぐれに私にくれて、その中にひっそりとウェンガー君が居たのですから、”わたせせいぞう”辺りにネタを提供すれば、ドリーミングな世界を描いてくれそうですよね!?
でも、novさんのblogを読んでウェンガーを知っていたから喜びも一入だったんだと思います♪
この話を弟にしたら、全くと言って良い程興味を示しませんでした。
弟の時計は正確無比な電波時計、私の時計は1週間で5分遅れの自動巻き。同じ親に育てられても価値観は随分違います。(^o^;)v
投稿: Geminiママ | 2006/02/23 19:04